みつばグループの恩師 、松延先生を偲んで
新型コロナ、インフルエンザ、未だ未だ感染者数は減りません。
併せてノロウイルスも怖い時期となり、加工の現場では日々緊張感を持って衛生管理、体調管理、に努めています。
お陰様で現在まで従業員一同感染者も無く加工作業に励んでおります。
▼松延先生とは
1995年(平成7年)道の駅R427(現・道の杉原紙の里)オープンに向け、加美町が加美町らしい特産品を作ろうと、「かみ特産品開発講座」を設けました。
その講座の講師として1年間、一主婦だった私たちを、商品開発をする大事業に熱意を持ってご指導頂き、特産品としてデビューまで漕ぎつけて下さったのが松延先生です。
その尊敬する松延先生は、当時、東洋ナッツ食品株式会社の研究所勤務で、かみ特産品開発講座では地元の特産を講座生の思いも大切に受け入れて、衛生面から賞味期限算出、パッケージ、和田山の研究所にも真空パックの研修とか、「クレームのある時は誠意も持って迅速に対応しなさい」とか、終了間近には、「これから現場が忙しくなっても、食品づくりのルールは絶対に手抜きはせずに守り続けてくださいね」と〜今では大切な「遺言」として持ち続けています。
▼全国に広がった特産品の加工・販売
講座の受講を終え、みつばグループをスタート。道の駅の開店と同時に、とりめしの具を販売することができました。
さらに、とりめしの具は県知事賞、そして全国コンクールで農林水産大臣賞※を受賞。
播州百日どり、そして加美町への思いが、大きな成果に結びつきました。
※1998年(平成10年)優良ふるさと食品中央コンクール
地域の有志が団体を立ち上げ、歴史のある食材を用い、加工。特産品として販売することで、地域振興を目指す。
こうした仕組みは、いまでこそ日本全国に広がっていますが、その波及に一役買ったのが、とりめしの具だったのではないかと思います。
そして、この流れの始まりにおられるのが、他でもない、松延先生なのです。
▼墓前に手を合わせ
知事賞や大臣賞をいただいたとき、もっともご報告したかったのは、もちろん松延先生。
ただ、それは叶いませんでした。
講座終了からほどなくして、先生はお亡くなりになったからです。
ときおり、お顔色が優れないように見えたのは、疲れではなく、ご病気のせいだったのでしょう。
もしかしたら、ご自身の残り時間のことも、察しておられたのかもしれません。
お亡くなりになられたとしても、どうしてもお近くでご報告したくて、ご自宅に伺いました。
そして、お仏壇に手を合わせ、みつばグループの発足と受賞のことを、お話させていただきました。
早いもので、あれから20数年が経ちます。
ありがたいことに、作っても作っても、飛ぶように無くなる播州百日どりの加工品 ――
スタッフみんなで力を併せ、ことこと手作り、頑張っています。
そんな忙しい日々、あるご注文のシートが目に止まり、ハッとしました。ご注文者の名字に「松延」の二文字。ご住所を見ると、やっぱり先生のご自宅です。
おそらく、先生のお身内の方が、お住まいのご家族に向け、弊社の加工品をご発注くださったのでしょう。
このご注文を通じ、松延先生とみつばグループのつながりが、まだ、先生のご家族のなかに生きているとがわかり、心の底から嬉しく感じました。
「加工場は清潔にすること。炊事場にしても水滴を拭い、乾かしてから、殺菌スプレーで衛生処理をしなさい。水っ気があったら、スプレーの効果が台無しだからね」
先生 ―― 先生の優しく、かつ明晰なお言葉を、私たちはいまも守り、営業しています。
(安藤松子)
みつばグループの加工品の販売
ときどき、お問い合わせをいただきます。
「友人から、とりめしの具を頂いて美味しかったのですが、どこで買えますか?」
弊社の加工品は、多可町や西脇市など北播磨エリアを始め、神戸・姫路など、下記の販売店で、お取り扱いいただいています。
また、
WEBサイトからもご注文いただけます。
・みつばグループ 販売店舗一覧
https://www.mituba.jp/shoplist/
・みつばグループ・BASEサイト
https://mitubagroup.base.shop/