制度の信頼性を守る ~ひょうご食品認証制度(加工食品の部)の更新期を迎えて
弊社は今年8月、「ひょうご食品認証制度(加工食品の部)」の更新期を迎えました。調査とレポートの提出は3年に一度。毎回、身が引き締まる思いです。
「ひょうご食品認証制度」が立ち上がったのは2004年。このとき弊社の「とりめしの具」が選ばれました。第1号とは光栄なことです。もう18年も前になりますが、県から直接お声がけをいただいたので、驚いたことをよく覚えています。
ところで、弊社の加工品がなぜ、新しい制度に選出されたのか ―― 担当者さんに伺ったところ、どうやら1998年、「とりめしの具」が農林水産大臣賞を受賞したことが発端だったそうです。
当時の井戸知事(兵庫県)が受賞を評価してくださり、「とりめしの具のような安全性、環境に配慮した特産品、地域性がある農産物などを、より県民、そして県外の方にアピールしよう」ということで、仕組みそのものが始まったと聞きました。もしも、お話の通りだとしたら、大変栄誉なことです。
ただ、一度選ばれたからといって、認証が無条件で続くわけではありません。3年毎に県の調査・検査を受ける必要があります。
実際に調査員が来られ、弊社の調理場を検査。チェックリストは50項目を数え、内容も細かく、質問も受けます。
その他、調理工程や原材料の産地の証明書、取引先と取引した証拠、作業日誌 ―― 厚さ2cmにもなろうかという資料も提出。これを揃えるだけでも一苦労です。
認証を継続してもらうため、決して低くないハードルを一つひとつクリアしてきたのは、ひとえに責任感からです。
「ひょうご食品認証制度」認定第1号の事業者として、前知事や県の職員さん、制度の立ち上げ・運営に関わる多くの方々、そして、認証制度に選ばれた生産者の皆さんの顔に、泥を塗るわけにはいかない。今後も、この仕組が信頼性を損なわず、意味・意義が続くように支え、伝えていきたい ――
認証の更新期は、こうした心がけが改まる機会。夜明けを迎えた朝のような気持ちです。
(安藤松子)