2022年7月22日

播州百日どりの襷 ~「TORI MARCHE‐TAKACHO‐」オープンに寄せて

 

2022年6月、多可町に「TORI MARCHE‐TAKACHO‐」がオープンしました。カフェと販売店を併設する、わが町の新たな名所です。

 

これを立ち上げられたのは播州百日どり・播州地卵を生産する株式会社加美鳥。その代表が石塚竜司さんです。

 

 

みつばグループの加工品は播州百日どりを使用しています。つまり加美鳥の石塚さんは、播州百日どり事業の活性化や多可町の加美という地域を盛り立てるため、一緒に頑張ってきた仲間ともいえる存在です。

 

そんな石塚さんが、鶏事業を熱心に展開される野乃鳥グループと力を合わせ、実店舗をオープンするということで、ワクワクしながらオープンイベントに参加しました。

 

 

驚きました。事業の関係者や役場の職員さんだけではなく、老若男女、さまざまなお客様がお見えだったのです。こうした光景からも石塚さんのお人柄、仕事に対する向き合い方が伝わってきて、「あぁ、石塚さんだからこそ、大勢の方が集まっているのだなあ」と嬉しくなりました。

 

道路をはさんだ向かい側は、二ノ宮神社の深い森がど~んと、し~んとひかえ、新しいお店は、シンプルな佇まいながら、屋外に設けた白いテーブルとイスの並ぶ、とてもおしゃれ感に満ちた喫茶コーナーもあり、もちろん「播州百日どり」のいろいろな部位のとり肉も、そして「とりめしの具」「こっこカレー」等の加工品の販売コーナーもあり、充実しています。

 

 

以前に「野乃鳥」の社長に会った時(10年位前)に、百日どりの振興について熱く語り合いました。

そしてとても印象深いことばがありました。

「私は播州百日どりと心中してもえ~ぐらい大切に想っています。安藤さん、がんばりましょう!」と…。

 

石塚さんと野網さん(株式会社野乃鳥 代表取締役)

 

私は地元じゃない大阪の8店舗ほど経営している居酒屋の社長の力強い言葉に励まされました。

その社長と石塚さんと連携で生まれた「とりマルシェ」でオープンのテーブルには、又又私が「播州百日どり」の加工品として商品化し、ブランド化にこぎつけ、ず~と活動を続けてきた私を見つめてくださっていたお方にお出逢いでき、オープンの時を一緒に過ごし喜び合うことが出来た。

 

 

その方は話す…。JA北はりま元藤井組合長より、「播州百日どりを頼む」と託されていたと…!

心血を注いできた先人藤井組合長の熱い想いは、ちゃんと今の世にも脈々と息づいていることを知り、本当にうれしく感動した瞬間でした。

これからもっともっとこの地域の特産品として、振興に心血を注いで来られた先人の想いを繋ぐ拠点として発展して欲しいと祈るばかりです。

 

安藤松子